診療内容

乳がん検診

視触診に加えてマンモグラフィ、超音波による検査を行います。各種保険取り扱いしております。症状のない場合の乳がん検診は自費となります。世田谷区乳がん検診もお受けしております。

マンモグラフィ

乳房を平面ではさんで圧迫し撮影します。重なった乳腺内に潜んでいる病変を発見するために可能な限り広げたほうが良い写真となり、圧迫による疼痛を伴うことがあります。マンモグラフィでは腫瘍病変(しこり)の評価に加え、超音波では見えにくい石灰化病変(乳腺のなかに砂のように存在する細かい石灰成分)の検査が得意です。腫瘍病変、石灰化病変といっても実際は良性のものが多いのですが、時に悪性の特徴的な所見を示すことがあります。当院では最新のデジタルマンモグラフィを用い、フィルムを用いることなく高精細モニタ(5M)にて診断します。

マンモグラフィ

乳房超音波

乳房超音波(エコー)では乳腺の内部構造をテレビモニタに映し出しながら検査をします。乳腺の構造について詳細に知ることができ、時にマンモグラフィで見えなかった病変が発見されることがあります。超音波で確認をしながら細胞や組織を採取することもあります。

乳房超音波

乳房細胞診

乳房に腫瘍病変などが発見された場合、良悪性の違いを確かめるため、細い針を超音波でガイドしながら刺入し、細胞を吸引します。結果はクラス1から5までで判断し、クラス5が乳がんの診断となります。

乳房針生検

細胞診同様に腫瘍病変などが発見された場合に、良悪性を確かめるために、局所麻酔を行なったうえに比較的太めの針を超音波でガイドしながら刺入し、組織を採取します。細胞診に比較すると、良悪の診断はもとより組織の形態、ホルモン感受性や一部薬剤の感受性情報まで得ることができるという利点があります。当院では一般の針生検に加えて吸引組織生検という新しい方法を導入しています。

乳がん治療

点滴治療

化学療法(抗がん剤)
聖路加国際病院では1日30-60人の化学療法治療患者様が治療を受けています。聖路加国際病院勤務では、化学療法の患者様も多く診療しておりましたので、当院でも継続的に行っております。当院ではフラットになるソファーブースを2か所設けて、患者様の副作用を可能な限り軽減しつつ、安心して治療を受けていただけるよう、心がけてゆきます。

分子標的治療(ハーセプチンなど)
抗がん剤ではありませんが、がんを直接攻撃する最新の治療です。副作用が少なく、治療効果も高いです。

骨転移に対する治療(ランマーク、ゾメタなど)
骨転移に伴う疼痛や、しびれの改善、病的骨折の予防のための注射もしくは点滴を4週間に1回行う治療があります。

内服治療

内分泌治療(ホルモン剤治療)
乳がん術後長期に服用する内服薬です。化学療法に比較すると副作用は非常に少ないですが、更年期障害のような副作用が出る場合があります。

内服化学療法
化学療法は点滴で行う場合が多いですが、内服の化学療法剤も存在します。病状に応じて使用します。

注射治療

ホルモン感受性陽性で、閉経前の乳がん患者さんの場合、生理を一時的に止めておいたほうが良いことがあります。生理を一時的に止める目的で数か月に1回の皮下への注射を行います。

血液検査

乳がん術後定期検査、一般検診として用います。腫瘍マーカーなども検査できます。

胸部単純撮影

乳がん術後定期検査、一般検診として用います。乳がんの転移しやすい部位として肺があります。肺転移の診断や、肺転移に伴う胸水などの評価、治療効果判定などの目的や化学療法中の肺合併症診断などの目的においても撮影します。

腹部超音波

乳がん術後定期検査、一般検診として用います。乳がんの転移する可能性がある部位として肝臓があります。肝臓転移の診断や、治療効果判定、腹水などの評価などの目的で撮影します。

セカンドオピニオン

聖路加国際病院で行っていたものと同様のスタイルでセカンドオピニオンをお受け致します。病状・治療方針などでお悩みの際はご相談ください。

骨密度チェック

骨密度を測定することにより骨粗鬆症の診断ができます。骨密度が減少する可能性がある乳がんホルモン治療を行っている方の定期検査をはじめ、どんな方でも測定致しますのでお気軽にお声をおかけください。足を乗せて簡単に測定することができます。